風情のある鳥籠の中

「ぼく」がぼくのことかどうかは想像にお任せします。散文詩と作文が混じってカオス。

《読書と記録》

「あとで読もう」は「一生読まない」ってくらいには本との出会いって刹那的で奇跡的だ。
日本語で書かれた書籍でさえも、きっと一生を終えるうちに全体の1%も読めないだろうな。

読書は体系的にするの、とてもいいとは思うんだけど、「え、○○も読んでないなんて……」って言われるのしぬほどきらいだからそういうのは無しでおねがいします。

某マンガサイトの「難しい本を読んでるからって偉いんですか?」ってコピー、少しあきれるんだけどね。だって読書は自由なもので、決して押し付けたり自慢するものではないから。

本を読むには逃避したい欲求とある程度の余裕がないと無理なんだ、記憶と思考がぶつ切りになるのが辛くてなかなか本に手を出せない。

そういえば円城塔は道化師の蝶の中で、本の中には特定のシチュエーションで読まれるために書かれたものがあってもよいのでは、という提起をしていたな。
飛行機の中、猫の下など。旅をしながら読む本と書斎で読む本はそれだけで意味が違う。

星の王子さまの冒頭では、いい加減に寝転がりながら読んでほしくはない、と書いてある。魔人探偵脳噛ネウロには、寝る前の最後の一冊になってくれたら、と書いてある。
どんな風に何を読むか、楽しむのも読書だ。

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以下、Twitterに放流した「読了」記録。
ここについては修正なし、ほぼ原文ママです。
載せているものが読んだ全てではない、はずです。
さらに一部漏れていると思われます。
上から順に古いです。

2012・11〜2016・09

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図書館戦争四巻読了!図書隊の緻密な設定と世界観は凄く説得力があって思わず現実の出来事と錯覚しそうになったし、こんな事がほんとに現実になったら恐いなとも思った。表現の自由大事! 恋愛要素的にはベタ甘過ぎてやばいw だがそこがいい!番外編も楽しみ

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。」読了!読みやすい文章で、思わず愛着がわくような個性的なキャラ達でした。現代的な要素が多かったけど違和感とかは無かったです。オチまでちゃんと読むべし!

ココロコネクト キズランダム読了。人間関係って難しいけど素敵だなと思いました。友達は傷つけたり迷惑かけたりしちゃうものですね…
とりあえず八重樫くん、そこ代わってください。

「ニホンブンレツ」読了。面白かったです。読みやすくて最後まで一気に読めました。こういうパラレル設定好きだけど、こんな世界がもしあったら恐いなぁ。ラストは震えました。主人公にはとにかくお疲れ様と言いたい。

「道化師の蝶」読了。一回読んだだけでは理解しきれない…話の終わりで収束するどころか発散していくような、ミステリアスな言葉、着想、蝶の話でした。

芥川龍之介「鼻」読了。
不幸から立ち直ったひとを見て喜ぶより寧ろまた不幸にならないかと微かに思ってしまう傍観者の心理は怖い

さっきの鼻より前に、中島敦の「かめれおん日記」も読了。
途中で出てくる五編の和歌がとてもいい。石になりたい、そんな話(違う)

市川春子「25時のバカンス」読了。宇宙、深海と科学的な造詣を織り混ぜつつ、切なくて儚い物語たちが素晴らしかった…

夢野久作ドグラ・マグラ」読了!視点がころころ変わっていくのが面白かったです。真実もある種の主観であると感じるような構成、唯物論への痛烈な批判があったり、要するに盛り沢山で一気に疲れました

ジェームス・D・ワトソン著「二重らせん」読了!
教科書に乗っているような学者たちの競争や葛藤の様子が活き活きとつたわって面白かったです
クリックがものすごくお喋りだったとか知らなかった(笑)

とりあえず、森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」読了。はい。最近やけにこの小説を換骨奪胎したような作品を見かけていたので気になってはいたんだけど、その理由がわかりました。

太宰治「女生徒」読了!
女の子の空想ぎみな感じと寂しがりな感じが可愛かったです
心理描写の絶妙なことには感服します

国木田独歩「非凡なる凡人」読了。予定を立ててこつこつ積み重ね、成し遂げる人間ほどすごいものは無いってことかな?それができる彼は凡人だけど非凡なことには違いない

アゴタ・クリストフ悪童日記」読了!人称が一貫して「ぼくら」という双子の男の子の、客観的で虚飾のない文体で書かれた日記風の小説でした。
天才的な双子が戦争下の厳しい環境のなか、残酷に、冷徹に、そして慈悲を持って生きる様は面白くもあり寒気も覚えます…

海野十三「十八時の音楽浴」読了!
ディストピアを思わせる卑小な独裁国家の終末が、現代にも通じる洗脳の怖さを物語るようでした。
人間の浅ましさがユーモラスに描かれていて面白かったです。

「マドンナ古文常識217」読了!古文の読解が少し楽になる気がした!巻末に文学作品が分野と時系列で並んでいるのが参考になるのでありがたい!

「パワーアップ版 センター試験国語[現代文・評論]の点数が面白いほどとれる本」読了!
なぜ間違いなのかや、設問を正しく読み取る方法、時間の使い方までしっかり入っていて読みやすく面白かったです!
でも誤植を発見しちゃった……6年前のだから指摘しても仕方ないのかなぁ

芥川龍之介芋粥」読了。
芋粥って、米と芋の粥じゃなくて山芋を甘葛の根で作った甘味料で煮た今で言うスイーツのことです。主人公の境遇を惨めだと思うのか幸せだと思うのか、また彼を愚かだと思うのかは、人によって違いそう

梶井基次郎「のんきな患者」読了。
"のんきな患者"は自己投影なのかな〜とか。梶井は肺病を患っていたらしいので。
昔の肺病事情は想像がつかなかったけど、とある孤独な肺病患者の病床での奇妙な感情の起伏が面白いです。

筒井康隆「パプリカ」読了!

アニメ映画の方を先に知った(こっちも素晴らしい)のですが原作の方は話がとても濃厚で刺激が強かったです。
夢探偵パプリカはまさに「香辛料」で、精神や夢を扱った複雑な物語を鮮やかにスパイシーに彩っています。
あと素敵なおっさんが多いよ

中村文則「何もかも憂鬱な夜に」読了!
こんな小説に出会えるのを待っていた。
又吉直樹の解説も良かったです。
タイトルに惹かれた方、惹かれなかった方も是非。

アゴタ・クリストフ「ふたりの証拠」読了!
悪童日記」の続編ですが、より重層的になっていて、前作に出てきた人物や建物も沢山出てきます。双子の名前も明かされます。
最後の続編、「第三の嘘」も、早く読みたいような、読みたくないような。

円城塔Self-Reference ENGINE」読了!読んでて楽しい!短編としても面白いし、それぞれの文脈も(ある意味で)繋がっているから一気に読んでも面白い!
言葉の持つ効果を最大限活用してる、しかもがっつりSF!でも小難しくない!ちゃんとわかる!

夏目漱石文鳥」読了。文鳥のかわいさは盛りだくさんでしたが……やはりと言うかなんというか、主人公には責任感を持って飼いはじめてほしかった、な

「魔王倒したし帰るか」読了……
RPGを掘り下げると、こうなる。
一度進むともう戻れない、修羅の道
NAVER まとめ
2ちゃんねるから生まれた名作 勇者「魔王倒したし帰るか」 何度も読み返してしまう泣ける感動ストーリー - NAVER まとめ

東野圭吾「マスカレード・ホテル」読了!
事件の推理と一緒にホテルマンの仕事ぶりが見事に書かれてて面白かったです。

有川浩「クジラの彼」「植物図鑑」読了!
どちらも待つ時間が恋しさを募らせてて切ない!そして可愛い!
クジラは短編集で特に「脱柵エレジー」が好きでした!

三浦しをん「船を編む」読了!
辞書を作った人ってなんとなくすごいなーと思っていたけれど、これほどの愛情深い思い入れ、執念があったとは…
言葉に対する思いに頭が下がります。

伊坂幸太郎「重力ピエロ」読了!
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」って言葉を見て、存外それも真理なのかも知れないなーと。
遺伝子にまつわる豊富な蘊蓄が面白かったです。

安部公房砂の女」読了!
「罰がなければ、逃げる楽しみもない」として、閉じ込められた砂の底に次第に安住を見出だす男の心理の動き方が秀逸

有川浩「レインツリーの国」読了!
有川さんのすごい所は、「一人一人には必ず違う過去、思考、性格がある」ことをきちんと描ききってる所だと思う
聞こえる人も聞こえにくい人も、どちらの言い分も切実で、傷つけあいながら分かりあうしかないのは大変だけど尊い。

中島敦名人伝」読了!
短いけどオチがなかなかに利いてるから面白い。道を極めに極めると無に帰すんだな……
俗物のままでいいや……

室生犀生の「或る少女の死」も読了してました!
ひたすらに女の子が可愛い

川村元気世界から猫が消えたなら」読了!
映画プロデューサーっていう作家を扱う側の人が書いた作品なんだけど、それならではの読みやすくて透明感のある小説。
ひとが猫を飼う、共に暮らす理由が、ちょっぴりわかります。

ラニー・カード「落ちこぼれネクロマンサーと死せる美女」読了!
外国のファンタジーもの久々に読んだけど面白いね、死霊魔術とか扱えば暗そうなのにそんなことはなかった。
ヘタレなネクロマンサー、ワードが健気すぎてかわいかった

伊藤計劃×円城搭「屍者の帝国」読了!
「時代改変もの」で「ゾンビもの」と大体の定義は出来るけどとりあえずそういうのは置いといて本当に面白かった。

マンガでわかる7つの習慣、読了!
・世界は見方さえ変われば、如何様にも変わってくる
・原因は常に自分にあり、それを改善していく姿勢こそが大切

わかっちゃいるけど難しい習慣だな…

河野英太郎「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」読了!
まだ学生だけど色々とタメになる…
当たり前の事ほど、実行は難しいと知らされるなぁ

伊藤計劃虐殺器官」読了!
面白い…面白かった…テーマ自体が日常からは遠く凄惨なものであるにも関わらず、人間が生きることのリアリティが刺さってくる。
意外にも爽やかな読後感と絶望感。
あと無性にピザ食べたくなる。食べた。

荒川弘鋼の錬金術師」全巻読了!
素晴らしかった…
錬金術や人造人間などが出てくるファンタジーものだけど、テーマはどこまでも人間そのもので、人間の定義、倫理、絆、過去を乗り越える強さなど色んなものが怒濤の勢いで流れ込んできて止まらなかった!
とりあえず暇なら読めば良いと思うよ!

昨日だけど、伊藤計劃の短編「海と孤島」読了!赤い繭とか山椒魚を思い出す、といったらネタバレになりそうだけど、著者の思考の源泉というか世界観の下敷きみたいなのは96年にすでに出来ていたのだな〜と。
美大生ってことは主人公は著者?

角田光代「愛がなんだ」読了!
あくまでストーカーじゃない、けれど尽くしすぎているし歪みきっている。恋に恋するというより最早執着の化身になってしまったひとは、こうまでするものか、とラストで思った……
他人の厚意(好意)に甘えたり相手に尽くすバランスって難しいな

舞城王太郎「ビッチマグネット」読了!
主人公である姉の気持ちがわかるような気もする。すこし、姉弟の関係性が羨ましいとも。多少の歪みはあれど、きちんと話し合える関係って大切だ。
あと、タイトルはなんか納得だけどそんなに下劣な話では無いよ。

知念実希人「仮面病棟」読了!
本格ミステリで医師が書いた医療ものでクローズドサークルって聞いただけでも面白そうじゃないですか?面白かったです。
謎を考えながら読んでも、ただ追うだけでも楽しいと思います。
徹夜明けの朝みたいな苦くて爽やかな読後感……

北川恵海「ちょっと今から仕事やめてくる」読了!さくっと読めて面白かった!
社会に揉まれて疲れ、冷静じゃなくなっていく心理の描写が刺さる…
そしてそこから救い出してくれるヤマモトの笑顔の描写が好き。

伊藤計劃「ハーモニー」読了!
著者の「意識」「ユートピア」についての思考的実験をドキドキしながら追っているような感じでした。迎えた帰結を追体験したあなたは何を考えるのか、と問われているようです。

小高和剛「ダンガンロンパゼロ 上・下」読了!原作ゲームかアニメを知らないと全ては楽しめないかもですが、上質な謎とサイコポップが楽しめます。
読みきった感想としては正に「絶望」!

頭木弘樹編訳「絶望名人カフカの人生論」読了。
読みやすい訳に解説がついています。弱い面が全力で晒け出されていて、最早ユーモラス。
『いつだったか足を骨折したことがある。生涯でもっとも美しい体験だった』読めばこの意味がわかります。

有島武郎一房の葡萄」読了。
児童文学と言えど、大人が読んでも読みごたえがある。童話なのに、優しいけども辛辣な人間の姿が的確に描かれています。
小さい頃のものの感じかたってこんなのだったかも。素直だけど単純じゃない。

史群アル仙「臆病の穴」①②読了。いつのまにか忘れてしまった大事なものが沢山あったんだと思えるような話たち。悲しい終わり方が多いけれど、現実の方がまだ救いがあるよねって思えるから、いいのかもしれない。
一番好きなコマはこれ。
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訳が良いからなのだろうか、ゲーテの「親和力」(訳:柴田 翔)の文体が美しくやさしく、とても面白い。まだ第一部の数章しか読んでいないけれど、なんというか、深い洞察が見られる。願わくは明日までに読了して、友人にこの本の話がしたい。

鷲田清一「教養としての「死」を考える」
読了。若い人の言葉にできない生きることに対する不安や、人の関わりを考えるのに役立つかも。優しい(易しい)言葉で語りかけてくれるので、おすすめ。内容についてはAmazonも参照してみてね。

永井均「子どものための哲学対話」読了!
哲学って何?ってところからはじまり、やわらかな調子で進むと、気がついたらけっこう高度な話にまで行き着いてるからすごい。なるほどわからん!って言いながら本を読み終えられたら、それで良いと思う。

【読了者のための登場人物紹介】 - 横浜駅SF - カクヨム
面白かったー!カクヨム小説は初めてだったけれど、こういうのもいいね。
ちょっと円城塔のSREを思い出した。建物はやっぱり勝手に生えてくるんだね。
kakuyomu.jp


第1話 - No Reaction -
読了、面白かった!
ひとつ外の世界から語るような目線、すべて知れるのに何にも作用することが出来ない「ぼく」は、ある意味神様かもしれない。
透明人間への新しい切り口!
kakuyomu.jp

読了できる気配がないので記録だけ。
岡江晃「統合失調症責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」
事例として、被告人の鑑定時の陳述などが非常に細かく載っていて、読んでいてリアルさを感じます。こんな精神状態なのか。なるほど。

乳房の文化論、7つめまで読了。1章ごとの読了がやっとだ、体力ないなぁ~。
残りは6章。折り返しだな。
しかし非常に興味深い文章ばかり。140字ではまとめきれないけれど。
こういうとき作っただけで放置してるはてなブログを使うべきなのか。しかし初読書感想が乳房って。まあいいや。

(途中まで書いて返却期限が来てしまいました。いつか完成させたいです。)

山崎ナオコーラ人のセックスを笑うな」読了。
読みやすかったのでさくさく読んだけれど、生きてく上での真理みたいな、
愛しさとか寂しさみたいなものがシンプルで巧みに描写されていて良かった。
もっと色気がある話なのかと思ってたけど、想像以上に繊細だった。

山田詠美「風味絶佳」読了!
この方の書く話はいつも、感動とか只面白かったと言うより、名状しがたい切なさや危うさを孕んでいて、この作品集もそんな風に後味がいつまでも残るような話ばかりでした。面白かったのは風味絶佳、切なかったのは春眠。

白河三兎「私を知らないで」読了!
色んな意味で忘れられない一冊になりそうです。感情が滅茶苦茶にかき乱されましたが、同時に救われもしました。彼女の覚悟、生き様の凄まじい「清さ」に打たれます。

山田詠美「ぼくは勉強ができない」読了!
こんな(いろんな意味で)格好良い高校生がいるのか?と思いつつ、こんな風に生きていけたら素敵だなと思ったり。短編ごとの題も秀逸で、引き込まれます。
勉強ではない勉強が、あるいは学校では学べないことが、この小説にはあるように思います。


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一応ここまでです。
こうしてあけっぴろげにするとお恥ずかしいですね。
「読了」と言う言葉のみで探しているので、読みきっていない本はもっとたくさんあるみたいですね。
呟いてないのも何冊か思い浮かびましたし。
特別な思いがある本については個々に語ってみたいですね。
需要はどこに……。

長々とお付き合いくださりありがとうございました。
ではみなさま、素敵な読書を。