風情のある鳥籠の中

「ぼく」がぼくのことかどうかは想像にお任せします。散文詩と作文が混じってカオス。

【球と環】

ビー玉を蛍光灯のボケた白さで透かしてみる。
まるくゆがんで、逆さまになった顔は、
道化みたいだ、と思う。
ピンホール効果をまだ知らなかった頃、
手のひらで作った小さな穴から光を透かして、
Cの形の影をつくって遊ぶ。
まるく円にはなれないC。
ランドルト環のように意味があればいいのに。

自分について考える。
自分を遠くから見つめる視点になる。
実際と言うよりそれはイメージだ。
部屋の押し入れの上の段に、そこにしか
居場所が無いみたいにうずくまったきみが。
アルバムや冬のコートに埋もれているきみが。
ぼくなのか?
自分が誰かわからなくなる。